サイレントフィルム taniguchip

岡康道さん(TUGBOAT)の思い出

岡さんとは何年も仕事をさせて頂きました。ブログにも書きますが、仕事の上で
最も影響を受けた3人のうちの1人です。岡さんのエピソードを3つご紹介します。

ある時、岡さんから「谷口!俺は猛烈に嬉しい!」と言われ「どうしてですか?」と
聞くと、「多田、麻生、川口がとても稼いでくれている!」。部下をこのように
手放しで絶賛する人はほとんど見たことがありません。とても羨ましいと思いました。

あるメーカーのCMの仕事で、外国のスポーツ選手のキャスティングに失敗した時に、
その経過報告のために、岡さんと二人でスポンサーに日参したことがあります。
岡さんから「とりあえず、毎日行くことが大事なんだ。」と言われました。
トラブルがあった時に責任者が自ら動く重要性を体現していました。

自分の会社を作るときに挨拶に行きました。場所を聞かれ、○○で探していると
答えたら、あそこは元沼地だからダメだ!と言われ、次は虎ノ門を考えていると
答えたら、「虎ノ門はいい、名前がいい!俺の動物的勘を信じろ!」と言われ、
虎ノ門にしました。正解だったと思っています。TUGBOATが海外でうまくいかなかった
のは、言葉の問題でなく相手の近くにいなかったからだ、と言っていました。

岡さんは判断が早い。そして、面白いものは無邪気に笑って評価してくれる。
どんな時でも、何かしら余裕のようなものがありました。自分も見習いたいと
ずっと思い続けています。

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