| ■66日間世界一周 準備編2023年で、自分の会社を作って12年。24年には60歳。体力的な限界を感じるようになりました。そこで、体力のあるうちに、前から行きたかった世界一周を
 計画しました。投資家のジム・ロジャースが何年かかけて、自分の車で世界旅行を
 したのにあやかりたかったのです。観光でなくある仕事の調査ということにしました。
 東北新社を辞めて、自分の会社を作る時に、長期海外旅行をしようと思ったのですが、
 設立に忙しくてできませんでした。長期海外旅行は、会社に入って初めて有給休暇を
 とった1997年の2週間のインド旅行以来です。仕事で世界中に行っているのですが
 現地の人の力を借りることになるので、自分で旅行を組み立てるということはほとんど
 やっていません。豪華客船と勘違いしている人が多かったので説明しようと思いました。
 最初に調べた段階で、世界一周チケットというものを発見しました。これは、世界の航空会社が連携して、安く世界一周ができる飛行機のチケットです。いくつかの航空
 会社の連携グループ(例えば、ワンワールド)が販売していますが、それぞれ、連携した
 航空会社の強み(弱み?)を活かしたルートを選択することができます。100万強で
 ビジネスクラスで、世界一周ができます。しかし、いろいろ制限があります。どの大陸に
 何回着陸していいのか等。ですので、最初に訪れる国と全てのフライトを決めることにし
 ました。ワンワールドのサイトにロボットがあるので、仮にルール無視で好き勝手にシミ
 ュレーションをしたら、全くうまくいかず、ある程度ルールを把握した上で慎重なプラン
 を立てました。そしてそれをHIS(新宿店に世界一周デスクがあります)へ持って行って
 微調整してもらった上で、フライトの手配してもらいました。eチケットを見ると、国か
 ら国の直行便がほとんどなく、経由地が多かったです。これも着陸数にカウントされるの
 で注意が必要です。
 訪問国とフライトスケジュールが決まると、今度はホテルです。宿泊サイトをいろいろ調べてみたのですが、宿泊客のレビューが充実しているagodaにしました。とは言え、海外
 のサイトなので、いろいろ不安もありますが、やりながら解決していくしかありません。
 安くて評価の高いホテルは、概ね中心地から離れています。今回は、自分の足と公共の交通
 機関を最大限に利用するつもりでした。問題はアメリカです。物価が恐ろしく高く、ホテル
 も例外ではありません。シーズン的にも高い秋だったので、予算を上げても他の国のホテル
 と比べても明らかに見劣りがするので、悩んだ末にエアビー(民泊)にしました。実は、
 以前、国内でエアビーのスーパーホスト(評価の高いホスト)の部屋に宿泊して、満足
 できたので、レビューなど徹底的に調べて予約しました。このやり方はうまく行きました。
 ホテルよりも安くて、素晴らしいホストに巡り会えることができました。
 (とは言え、やっぱり高い。)
 準備には3ヶ月かけました。レンタルのwifiを借りると、長期だとかなりの金額になるので安いeSIMを使うために、スマホをGoogle Pixelに買い替えました。SIMのことですら
 理解していないので、かなり勉強しました。Pixelのカメラ・翻訳・地図機能はとても優秀で
 今回非常に助けられました。ビザの取得も自分でするのですが、インドのeVISAはやっかいで
 記入すべきことが大量にあって、1回目は撃沈して心が折れそうになったのですが、丁寧にやって
 なんとか取得することができました。ブラジルは、もっと大変で、万全の準備をして、五反田に
 あるブラジル総領事館に行ったのですが、理由も説明されずに受け取ってもらえませんでした。
 HISに泣きつくと、日本とブラジルの政府の間で、ビザの取り決めが変わる可能性があるという
 ことを教えてもらいました。ブラジルはスケジュールの後半だったので、自分が出発してから、
 ビザが必要になったらどうしよう、かなり焦りました。(結局、ビザは必要なくなりました。
 総領事館よりも日経新聞の方が早かったです。)また、HISに教えてもらった、外務省の旅レジ
 に登録すると、訪問予定国の日本人の現地トラブルなどのニュースの通知があり、参考になりま
 した。(不安を煽るようなものばかりですが。)コロナが終息したとはいえ、世界は様々な問題
 に満ちあふれていると思いました。
 その他、キンドルの購入、必要な薬の購入(使用量の想定)、着替え(赤道をまたぐので、夏と冬の分が必要)、洗剤の選定(自分でやるつもり)、盗難防止グッズ(ダミーのアイフォン
 を買いました)、靴と靴下(歩きが中心なので厚さにもこだわりました)などなど、多くの新しい
 知識を集めました。お金は、手持ちの現金を減らしたいのと、2ヶ月の間にキャッシュカードの枠
 を超える可能性があったので、新たにカードを作ったり、キャッシング(現金をおろす)の枠を
 増やしたりしました。今更ながらVISAがどういう会社か知りました。荷物はシミュレーションして
 いつも使っている大型リュックと小さなスーツケースにしました。準備期間の3ヶ月は長いと思う
 人もいるかもしれませんが、安くていい宿泊をするには、早いに越したことはないと思います。
 フライトも、意外に空いていなかったりします。
 次回は、訪問した国の話です。 |